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蛇の舌先

「空っぽの要塞へようこそ」
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:2007:03/18/12:48  ++  朝の過ごし方

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 ちょっと前までは二日酔いの気だるい時間であった。
 つまり、何かしたくても出来ないという時間であった。
 さらに言うなら、朝とも呼べない日の高さである事が多かった。どちらかというと昼間、目覚める事が多かった。
 目覚めて何をする訳でも無く、打ち上げられた海洋生物のように、鉛を流し込まれた感覚の中で溺れていた。

 そう、何かしたくても出来ないんではなくて、「やろうとしない」という無益極まりない時間であった、そしてその原因を作り出しているのは俺だ、と言い換える事も出来るから、最近は有益に過ごそう、と意識している。
 それはさっきの日記にも書いた「工夫」と呼べるモノであるかも知れない。とにかく、目覚めている間は俺は行動する事が出来るのだ。行動出来るのであれば、行動するべきなのだ。
 それに気付く事が出来たのだから、ひょっとしたらまんざら無益という訳でも無いのかも知れない。有益さを生み出す無益さ…これはこれで面白い題材であるが、別の話になるので、別の機会に。

 結果、朝とも呼べない日の高さの時刻に、最近目覚めている。
 ここ一週間は、頭の上の藍から青へと変わっていくグラデーションと、それを切り裂くアラビアンナイトのような月、張り詰めた冷気と白い呼気、氷に近い雪を踏みしめる乾いた音、灯りがついている方が稀な住宅街、といった時刻を過ごしている。
 
 異邦人にでもなった気分である。
 トラック野郎と新聞配達のバイクと、コンビニが支配する世界。
 犬の散歩をする方も居るには居るが、見かける事はごく稀で、見かけたとしてもすれ違うのみ。道を往く時はほとんど独りと言っていい。
 そういう状況であるから、ほぼ無音なのである。声を発する機会も無い。無理矢理に機会を作る事は出来得るであろうが、それは迷惑というモノだ。
 己の身体から発せられる音-それは足音であり、鼓動であり、呼吸である-が、唯一といっていい言語。己の内から、外から生み出される、己の状態を告げる言葉。
 二日酔いのそれとはまったく違う言語である。俺は吐きたいのではなく、走りたいのだと告げる、言葉。
 体験し得なかった時刻が感情を生み出し、体験し得なかった言語が感覚を彩る。
 日が高い時には体験出来ない出来事に、満ちている。いつも見ている風景、いつも過ごしている時間とはまったく違った彩りを楽しめている。こういう時間が好きなのだという事を、俺は発見した。

 つまり、
 「如何に過ごしているか?」と問うならば、
 「有益に過ごせている」と言うべきか。
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