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:2007:01/17/20:51 ++ “腐ってやがる!”
今日、俺が楽しみにしていたモノは二つ、それはマロンケーキとまんがタイムオリジナル。
前者はちょっと気合入れて朝ご飯作ろうとした時に、冷蔵庫を開けて、後者は朝起きた時テーブルに横たわっていたのを発見したのであった。
まんがタイムは高校~二十歳頃の期間、よく読んでいた。
朝、出かける前に、コーヒーと煙草をすすりながらサクっと読む。“今、何を連載してるんだろう?”といった感じで。
俺が読んでいた頃の作家は残っていたが、作品は残っていなかった。が、面白い。遅刻を気にする程面白い。
時期的にバレンタインの話題が多かったが、ホワイトデーを気にしなくていいからいいんだ、と、それ以上思考が進行するのをストップさせる。
我ながら姑息なモンだが、後ろ向きに前向きなよりはいいんだ、と言い聞かせる。
サクっとしか読んでいなかったのと、朝にマロンケーキを食べたくなかった(だって勿体無いもの!)のとで、仕事帰りの楽しみに両者ともとっておく事にした。
そして夜7時過ぎ、感動のご対面。
コーヒー、煙草、まんがタイムオリジナル、そして麗しのマロンケーキ。
仕事と俺を拘束していたスーツは、ハンガーにさようならそしてまた明日。
煙草を吸いながらコーヒーを啜り、まんがタイムオリジナルに癒され、いよいよマロンケーキをほおばる。
…なんて幸せな時間なのか!
「それ、読むのはいいんだけど…それ、食べたの?」
まんがタイムオリジナルの持ち主の登場、弟だ。
マロンケーキの残骸(ギザギザのアルミホイルと、透明なセロファンとそれに付着するクリ-ムといった物)を指差して俺に告げる。
「あのさ、変な味しなかった?」
別に。
俺は今幸せなんだ、ほっといてくれ。
「…それ、二週間前くらい前のだから、さっき棄てようと思ってたんだけど…無くなってたから…」
…さようなら、俺のマロン。
煙草…辞めようかな…。
口の中に残るイガラっぽさが、急に憎らしくなってきた。
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