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蛇の舌先

「空っぽの要塞へようこそ」
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:2006:11/19/14:33  ++  The Memory Remains.

 一日、仕事も出来ずに何にも無い時間が多いとどうしても考え事をしてしまう。
 なんでこんな事になったんだっけかなぁ、とか、そもそも仕事の連絡が来ない(自尊心を守る発言にはなるが、まったくそういう話が無い訳では無い。希望通りのそれが無い、という意味)って事は、俺は役立たずなのか?とか、そもそも俺はまだ何もしてないじゃないか、とか、そういう事を。
 正直、考え始めると辛くなるし、心が腐る。だから相談したり、誰かと話したり、話したかったり、別枠でここに何かを書いたりしてるんだろう。
 相談を受けてくれた、受けてくれている方々へ、迷惑をかけて申し訳ありません。

 ただ、腐っていても仕方が無いし、それでも何かしなくちゃあいけない。
 前向きに考えると、何に悩んでいるかとか、そういう事を考える時間があるという風にも取れるし。

 さて、今日は昔の話をしようと思う。
 K氏が前に、過去の話を日記で書いていたので、そういう事をしてみよう、と。
 俺が何に心を捕われているのか、って事を書こう。
 長くなるけど読んでくれれば嬉しいし、長いから読みたくねぇや、とかそれでも構わない。何をどうするかはその人次第だし、それをどうこうする権利など俺には無いのだから。
 まったく無いといえば嘘になるけど、同情して欲しいとか、そういう気分で書く訳でもない。「可哀想に…」とか思われると、余計惨めになる事だってあるさ。
 俺にはそれを書く事が出来るし、まとめておきたいから書くってだけだ。

 知ってる方もいるかも知れないけど、俺の今の所の最終学歴は高卒。
 ありがちな話かもしれないが、俺はこの事でかなり悩んでいる、今現在も。
 高校を卒業して、アルバイトって形ながら社会に出て、採用する側の考え…「同じような人間で、同じくフリーターであるならば、大学卒業した方を採る」とか、そういう事を聞く度に。自分と比較してしまうと、待遇面等で最初からハンデを負っているような気分になっていたのだ。
 大学へ行ってじゃあ何をするの?と言われると、今なら「経済か法律について学びたい」ってハッキリ言えるけど、当時はハッキリとは答える事は出来なかっただろう。
 つまり、行って何をするとか、そういう訳では無い。が、今感じているのは、本来あるべきだった時間がスッパリと抜け落ちた、もしくはゴッソリと奪われた、そんな感覚。
 そしてそもそも…大学へ行くという選択肢を選ぶ事が、出来なかった。

 高校二年の頃、親父が交通事故に遭った。
 治療・リハビリ含めて1年と半分、それくらいの規模の事故。
 その日から俺と弟だけで家の事をどうにかしなければならなかった。
 
 相手方が悪い、という風になってはいたので、車・生命両方の保険は下りていた。
 相手方が悪い、という風になってはいたので、損害賠償は…とかそういう話もあった。
 ただ、相手方はその事故によって、亡くなっていたのだ。
 だから、そういう事をして、文字通り死者に鞭を打つのはどうか…という話になり、そういう事は取り下げた。
 そして車・生命両方の保険だけで生活しよう、そういう話になった。

 ただ、弟は中学三年、で、受験の時期。すでに行きたい所は決まっていて、後は受験して、入学金を払って、学費を…とか、そういう事を考える時期だった。
 つまり、かなりのまとまった金額が必要だという事。
 …その上俺が「大学へ行きたい」なんて言って、その資金を用意する事は出来るのだろうか?
 そもそも、親父が復帰出来るかどうかすらもわからない、そんな状況。
 この時俺の進路から、進学する、という道が無くなった。

 進学は出来ない。
 そう考えたその日から、俺の学習意欲は急激に萎えていった。
 「勉強したってしょうがない、だってその先が無いのだから」とか考えていた記憶がある。
 そして家の事で手一杯だった。
 弟の進学でお金は余り使えない、見舞いにも行かなくてはいけない、弟が勉強する為に俺がアレコレしなくてはいけない。
 …就職する、という事も考える暇が無かった。下手すれば一生を決める職場の事を、いつどうなるかわからない家の中で考える余裕など、当時の俺には無かった。
 
 そういう事から、今のバイト生活で成り立って来た俺の履歴があるわけだ。
 仕方の無い事なのかも知れないが、今になってひどく後悔しているし、未だに悩む事があるし、腹立たしいし、辛い。
 そういう事から、職業訓練学校時代、キャリアコンサルタントの講師を、この世に法律が存在しなかったら殴り殺してやりたい気分になったわけだ。
 「経済や法律に関わる事がしたいなら、何故そういう大学へ行かなかったの?」だとさ。糞が。
 そういう事から…自分でも嫌になるけど、大学へ行っている、行っていた、就職した、夢を追う事が出来る…とか、そういう話を聞いたり知ったりすると、おめでとう、と思う反面、酷く腹立たしく、そして羨ましく、そして嫉妬にかられる気分になる事がある。
 …本当にそういう理由で怒った事もあって、今はひどく後悔している。何度謝ってもきっと、足りないのだろう。
 本当に言いたい事は、そういう事じゃないのに。
 本当は俺も、そういう事がしたかったのに。
 
 ああ。
 だから今になって、勉強しているんだろう。
 だから今になって、少しだけ正直になったんだろう。
 だからあのヘヴィな旅に出たりしたんだろう。
 自分を誤魔化したりするのはもう御免だ。
 そもそも俺はまだ、何もしていない。
 …今からじゃもう遅いのか?とか、また不安を抱えながら。

 ただ、腐っていても仕方が無いし、それでも何かしなくちゃあいけない。
 それに、そろそろ勝たせてくれてもいい頃だろ?

 「俺はただ存在する事より、生きる事を選んだんだ」 

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